世界の郵便ポスト

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世界の郵便ポスト

地味~な趣味だと言われようと構いません。
だってですね、色も形も違うんです。
なんでこの国はこんなポストなんだろうと思うと、もう深~い考察に入ってしまうのです。

客船が町に寄港しているのはかなり短い時間なのですが、世界のいろんな国をめぐる度に、大好きな祖母にハガキを出していました。
ポストカードを買って、切手を探して、ポストに投函。
なんだかその慌ただしさも意外と楽しいです、スリルがあって。
祖母は7年前に亡くなりましたが、それ以降は両親に出しています。

ある日母が言いました。
「おばあちゃんに出してくれていたハガキもね、取ってあるよ。
お父さんとお母さんがもらったものと一緒に保管しているからね」。

放浪者の娘を持った両親は今日も届いたハガキの場所を地球儀で見つけて、「ここに居たのね」と安心しているようです。

世界と私と両親を結び付けてくれる世界のポスト、これからも地味に撮影していきますよ。

「私はこんな国のポストの写真を持っている」と自慢したい方はぜひご一報くださいませ。

ここにあるポストは私が見つけた一部です。膨大な写真の中から見つけられず、
お蔵入りがたくさん……。こちらも地道に見つけてアップします。

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ヨーロッパ編

ヨーロッパ編

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イタリア
赤くて意外に普通のポストです。でももう一つ、投函口のないポストがあるのを見たことがありますか? 私も「なんだろう」とずっと思っていました。するとイタリアの友人が当たり前のように、「いろんなポストで集荷した手紙が重くなると、一旦ここにまとめておく場所だよ」とのこと。なるほど~


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フランス
おしゃれなのかと思っていたら、すばらしいほどに統一感がありません。大きいずんぐりがパリ、黄色いのがカンヌ、ちょっと抑え気味の黄色はオン・フルール、そしてルーアンのポストは赤です。誰が決めて、誰が作っているか謎です。


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オランダ
世界一背が高い国民として知られているオランダ人。ポストの位置も高いです。でも背が低い人用もあるのが平等の国オランダらしいです。日本の郵政民営化と同様、TNTという民営の会社に委託を始めたのでポストの色も変わっていくのでしょう。


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ギリシャ
ギリシャは意外にしっかりシンプルです。さすが観光産業の国。でも描かれた顔は彫が深いですね。1個だけあるポスト2枚はギリシャのロードス島のポストです。



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スペイン
スペインのポストは黄色ですね。落書きがあるのは、ヨーロッパの都会ならでは。落書きやいたずらに負けじと頑丈そうです。マラガという町のポストは日本の昔のポストのような丸型。存在感があります。


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ポルトガル
リスボンのポストも日本の丸型に似てますね。ただ、道の真ん中にどーんと置かれたポストは趣きがあっていいですね。同じ形でもぽっちゃり型とやせ型があります。


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モナコ
ハイソなお国、モナコは赤い、ちょっとおしゃれなポスト。
旧市街の郵便局では、グレースケリー王妃の切手も売っているのです。


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ベルギー
オランダのお隣、ベルギーは王国らしい紋章がいいですね。
ここは駅のコンコース。こんなところにポストがあるのもうれしいです。


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クロアチア
アドリア海の真珠、ドブロブニクには黄色いポストです。
ちょっとビール瓶置き場とかになってますけれど……。


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トルコ
たぶんポストだと思うんですけどね。「ポストはどこですか?」って聞いてみたし。
国旗マークもあるし、たぶんポストです。


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イギリス(その1)
勝手なイメージでは、イギリスのポストは威厳がありそうですね。たしかに赤くてしっかりしています。でも郵便屋さんの運ぶ手押し車は意外とかわいらしいです。最後の写真はヨーロッパの変な部分にある英国領のジブダルタルのポスト。「イギリスなのよ」と主張気味なポストですね。


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イギリス(その2)
こちらはイギリスのヒースロー空港。ポストの横に英国紳士はさすがにサマになっています。その後、あるご夫婦がきて、奥様が手紙を投函。心配性な旦那さまはちゃんと手紙が入っているか、手を入れて確認、最後は目で確認。この熱心さと疑り深さがドラマです。

北欧編

北欧編

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デンマーク
デザインの「デ」はデンマークの「デ」というほど、北欧デザインが人気の今日この頃。ポストは王国らしく、赤でしっかりしていますが、私がまたげないほどの自転車に乗っているので、やっぱり投函する位置が高いです。でも石に埋められたポストなど、さすがですね~。


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フィンランド
意外にも黄色いポストです。ゴミ箱のように見えなくもないですが、コンパクトでよいですね。古いポストのほうが、ちょっと渋くて味わいがあります。


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スウェーデン
一番、おしゃれなのはスウェーデンのポストかもしれません。町の景観を失わないように淡い色使い、国内外とか速達とかそんな分け方をしているのか、2つ並んでます。


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ノルウェー
ノルウェーも赤と黄色の2タイプ分類型です。北欧は王国が多いので、やはり紋章がかっこいいですね。ちなみに最初の写真はオスロの郵便局です。最後の豪華なものは、ノーベル平和賞の授賞式会場にもなるオスロ市庁舎のポストです。スゴイ。


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エストニア
中世の面影とハイテク国家の両面を持つエストニア共和国の首都タリン。旧市街は中世の様子をそのままに残していて、まるでディズニーランドのようにファンシー。ポストは景観のためか、おしゃれな緑色、そして普通っぽい黄色がありました。もちろん緑に投函します!

南半球

南半球

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オーストラリア
それこそいろんな種類がありそうでしたが、目を引いたのがイギリスっぽい丸ポスト。
美食の都、メルボルンにありました。先端が尖がっているのが珍しいですね。


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ニュージーランド
ニュージーランドも寛大な国なのか、いろんな形のポストがあります。でも上と下の色が違うところが共通点。3色使いのポストもあります。ちょっとゴミ箱っぽく見えるのは私だけでしょうか……。


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タヒチ
フランス領なので、フランスっぽいポスト。
強い日差しには黄色のほうがよさそうですね。ちなみにもう1枚はおうちの郵便ポスト。なぜ長細いかというと、フランスパンを宅配してくれて、ここに差し込んでいくからなのでした。


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モルジブ
ちょっとボケていますけれどね、モルジブのポストはレアじゃないですか。
神秘的さえあります。

南米・カリブ

南米・カリブ

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メキシコ
メキシコのエンセナダという町です。丸っこくてかわいいですね。みんなが勝手に荷物置き場にしているのも南国ならではです。町の一角には謎のブルーのポストも……


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セント・マーチン島
カリブのフランス領、セント・マーチンのポストです。なんだか文字が消えているのも、ご愛嬌。取り出せないように、下にゴムみたいなビロビロが付いていますね。


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ペルー
地べたに置かれたペルー、マチュピチュのポストです。これごと持って行ってしまう人はいないのでしょうか……。ちょっと心配になります。

アジア

アジア

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台湾
赤と緑という鮮やかさが台湾らしいですね。緑は台北市内なのか、市街なのか。赤は速達なのか、エアメールなのかという感じでしょうか。


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シンガポール
空港というのこともあるのでしょうが、ピカピカです。汚しちゃダメよと言わんばかりのシンガポールさすがです。すごく正確に届きそうです。


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日本
箱根の富士屋ホテルの中庭にはなぜかポストがあります。完全にホテルの中庭なのですよ。でもちょっとお得な気分。もちろん投函してみます。

番外編

番外編

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客船
客船でハガキを出したい時は切手代とハガキを渡せば、間に合えばその港で、間に合わなければ次の港で自動的に出してくれます。英国のキュナード・ラインはその昔、英国と米国を結ぶ定期の王室郵便事業からスタートしているので、今もその船内にはポストがあります。両方とも引退していますが、「クイーン・メリー」と「クイーン・エリザベス2」のポストです。船内で投函できるなんて、ちょっとうれしいですね。