世界最大客船 ロイヤル・カリビアン
ロイヤル・カリビアン・インターナショナルの記事では、同社が持つ客船へのコンセプトやユニークな施設をたくさんの写真とともにご案内します。
世界最大客船の記録を守り続ける船会社!
16万トン客船「リバティ・オブ・ザ・シー」
1969年にアメリカのマイアミで創業された船会社、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(以下、RCI)。常に世界最大の客船を造り、記録を塗り替えてきました。
1999年に「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」という約14万トン、乗客定員3,114人(乗組員を含めると5,000人近くが乗船)の巨大客船を作り始めて以降、同社の快進撃は続いています。
カテゴリーは「カジュアル(スタンダード)客船」に位置づけされており、1泊約100ドルから、1週間のクルーズなら内側客室700ドル(日本円で約7万5,000円)で楽しめるリーズナブルな料金。そのため、アメリカでは、ファミリーを含む若い人々の気軽なバケーションとして高い人気を得ています。
ボクシング・ジムまで備え付けている客船って?
現在は「ソブリン・クラス」と呼ばれる7万3000トン前後の客船が3隻、「ビジョン・クラス」と呼ばれる7〜8万トンの客船が6隻、落ち着いた雰囲気の「レディアンス・クラス」(9万90トン)が4隻、14万トン(正式には13万7,280トン)の「ボイジャー・クラス」が5隻、15万8,000トンの「フリーダム・クラス」が3隻(3隻目の「インディペンデンス・オブ・ザ・シーズ」は2008年5月に就航)の20隻を擁しています。
安価な料金で、遊びきれないほどの洋上施設を体験!
陸上でもなかなか見ることができないクオリティーの高いスケート・ショーが無料で見られる!
「クルーズ料金が安いから、船や施設もそこそこ」という常識はRCIの客船には通じません。巨大な船内には、想像もできないレジャー施設が揃い、船内も華やかです。
「(船上で)望むことすべてが出来るということ」(リチャード・フェインRCI会長)をコンセプトに掲げ、チャレンジ精神でクルーズ業界を驚かす仕掛けを実現してきたのが、この船会社です。
人々を一番仰天させたのは、まず洋上のスケートリンクでした。室内に造られたスケートリンクでは、オリンピック級のプロ・スケーターたちが素晴らしいスケート・ショーを披露します。日中には乗客もスケートを楽しむことができます。
ロック・クライミングの壁を登り、水面60の高さから下を見下ろすとこんな感じ!
また、煙突の裏には、ロック・クライミング用の壁。洋上を10階建てほどの高さの客船で、さらにその上にそびえる壁を上るという体験は、そうできるものではありません。頂上に登れば、海上から60メートルの眺めがあなたのもの。もちろんちゃんとインストラクターが子供や初心者でも指導してくれるので、ぜひ体験したいものです。
まるで街のショッピングモールのようなプロムナード
そして、もう一つは、船内のアーケード。船の中に4階分の吹き抜け、長さ122メートルの巨大な空間「ロイヤル・プロムナード」を作り、カフェやカジノ、ショップ、バー、アイスクリームショップ、床屋まで配置。夜は華やかなパレードやパーティーが開かれて、盛り上がります。
食事やカジノ、スポーツ施設もしっかりあります
「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」の3層吹き抜けのダイニング
びっくりするような施設だけでなく、食も多彩です。アメリカの老舗ハンバーガーショップ「ジョニー・ロケッツ」や、有料レストランはイタリア料理、またはステーキハウス。またスターバックスのライバルともいえる「シアトルズ・ベスト・コーヒー」もあります。
作りたてのハンバーガーが食べられると人気の「ジョニー・ロケッツ」
「ボイジャー・クラス」のダイニングは3層吹き抜けになっていて、カジュアル客船とは思えないほど壮大で豪華な雰囲気です。もちろん、ビュッフェスタイルのレストランもあり、寿司や中華などもあるので、和食やお米が恋しくなっても大丈夫です。
カジノも本格的!
海外の客船に基本的にあるカジノや劇場ももちろんあります。ラスベガススタイルの華やかなショーは大型船ならでは。カジノも広々としていて賑わっています。また若い乗客が多いので、ディスコなども毎晩大盛況です。バーやラウンジは10カ所以上あり、すべてを制覇するのは難しいかもしれません。
パッティング・ゴルフのコースもとても洋上とは思えない広さ
通常のスポーツジム、ミニ・ゴルフコース、ゴルフ・シミュレーター、フルサイズのバスケットコートなども完備。女性には美容室やエステ、子供にはキッズルーム(キッズプログラムも充実!)など、誰もが楽しめる施設を備えているのです。
世界最大の客船では、サーフィンとボクシングもできる!
16万トン級の「フリーダム・クラス」の売りはやはりサーフィンができる施設!
14万トンのボイジャー・オブ・ザ・シーズ(同型の船4隻を含め、「ボイジャー・シリーズ」と呼ばれます)を就航させたあと、一旦、キュナード社の「クイーン・メリー2」(15万1,400トン)に一度は“世界最大の客船”の座を奪われたロイヤル・カリビアン・インターナショナルですが、さらにその上にチャレンジしました。
世界最大の客船を上から見るとこんな感じ!
2006年に就航させた16万トン(正式には15万8,000トン)の「フリーダム・オブ・ザ・シー」です。同型2隻目の「リバティ・オブ・ザ・シーズ」、2008年5月に就航した「インディペンデント・オブ・ザ・シーズ」の3隻があります。ちなみに乗客定員は約3,600人!
子供向けのウォーター・パーク 「H2O」
この「フリーダム・クラス」には、「ボイジャー・クラス」の施設に加え、なんと船の上でサーフィンができる施設「フロー・ライダー」や、ボクシング・ジム、また子供向けのウォーター・パークがさらに加わりました。下を見ると真下に海が見える展望ジャグジーもこのクラスの船で初登場です。
カリブからヨーロッパ、そしてアジアへ! 船上も寄港地も思いきり満喫したい
バルコニー付きの客室もリーズナブルな料金!
ロイヤル・カリビアン・インターナショナルいう名前の通り、カリブ海を中心に就航していたRCIですが、ここ数年は地中海などのヨーロッパに「ボイジャー・クラス」のメガシップを多く投入しています。
2007年末からはアジ周辺のクルーズにも就航して、「アメリカのカジュアルで手軽な客船に乗れる!」と話題になっています。気軽なアメリカ客船で、世界のさまざまなエリアをクルーズできるチャンスです。
世界最大の「リバティ・オブ・ザ・シーズ」を上から見た写真。これを超える22万トンの客船とは!
また、2010年には「フリーダム・クラス」を上回る「オアシス・クラス」という22万トンの客船を就航させました。しばらくは世界最大の称号を譲らないであろう「オアシス・クラス」の客船については別の記事でご紹介します。
アメリカと同じ料金でネット予約・決済までできる画期的なシステムを利用してみよう
いろんな国の乗客が多いので、言葉が分らなくても楽しめる、ラスベガススタイルの華やかなショー
ロイヤル・カリビアン・インターナショナルでは、料金は需要と供給によって、クルーズ代金が毎日変動する「価格変動制」を取っていますが、2008年からは日本語のオンライン・サイトも完成。日本のクルーズ業界に先駆けて、空き状況や料金もその場で分かり、クレジットカードで決済までできるクルーズ購入ができる画期的なシステムが開始されました。
下を見ると、海。天空のスパとでも呼べそうな「フリーダム・クラス」のスパ。ぜひ体験したい
出発までは日本の販売総代理店がフォローしてくれるので、ある程度の英語力があって、個人で海外旅行ができる方なら、初めてのクルーズでも、「インターネットで申し込んで、体験」も夢じゃありません。
洋上のテーマパークという“夢”を与えてくれる体験をぜひしてみませんか。