ホーランドアメリカ

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プレミアム客船 ホーランド・アメリカ

まずは基礎知識 ホーランド・クルーズ・ラインってどんな船?

ホーランド 濃紺に白いファンネル(エントツ)がホーランドのシンボル!(写真提供:ホーランド・アメリカ・ライン/以下同)

濃紺の船体が印象的なホーランド・アメリカ・ライン(略してHAL)の客船は、「カジュアル(またはスタンダード)」「プレミアム」「ラグジャリー」とある区分では、「プレミアム」に属します。 小型で細やかなサービス(そして高い代金)の「ラグジャリー」客船と比べると、船も大きく、主軸の客船の乗客定員は1,000~2,000人ほどです 2,000人を超える超大型客船ですと、乗下船の時やイベント時などに長い行列ができたり、なにかと時間がかかる事が増えます。しかし、1,000~2,000人だと、混み合うこともそうありません。



デッキ長めのクルーズが多いプレミアム客船では、デッキでも細やかなサービスがある
プライベート感にしても、他の乗客やクルーとの距離感にしても調節しやすく、ほどほどに落ち着きがあると考えられています。 雰囲気も、「カジュアル」客船のようにびっくりするような派手な内装やノリノリではありませんが、施設やショー、アクティビティなども充実しています。 静かにもにぎやかにも、それぞれの楽しみ方ができる施設の選択があるのが、このサイズの船の魅力です。





カジノカジノやショーなどの施設も充実しているのが、プレミアム客船の良いところ
クルーズ代金は、1泊200~300ドル以上、10日以上のクルーズが多いのも特徴。料金的にも日程的にも、仕事をリタイアした夫婦など、乗客の年齢は若干高め。 独自の雰囲気やサービス、そして幅広いエリアに就航しているため、リピーターが多いのもホーランドの船ならではです。


13隻の客船が世界をめぐる

プール開閉式屋根がついたプールもホーランドの特徴。寒いエリアのクルーズもプールで泳げる

現在は、3万8,000トン(乗客定員793人)が1隻、Sクラスと呼ばれる5万5,000トン級の船(乗客定員1,258人)が4隻、Rクラスと呼ばれる6万トン前後の船(乗客定員1,300~1,400人)が4隻、ビスタクラスと呼ばれる約8万2,000トン(乗客定員1,848人)の船が4隻の、合計13隻が就航しています。






客室バルコニー付きの客船も多い。長いクルーズが多いので、バスタブ付きというのは、日本人にはありがたい
2008年夏には、シグニチャークラスと呼ばれる約8万6,000トン(乗客定員2,044人)の「ユーロダム」という新造船がデビューする予定で、その後も同じクラスの船が2010年にもう1隻就航します。 昨今の客船はどんどん巨大化し、乗客定員も多くなる傾向にありますが、ホーランドは新造船でも乗客定員を2,000人に押さえ、サービスの質を維持しようとする「プレミア」クラスへのこだわりが見られます。






ホーランドの客船、人気のエリアはどこ?

ハーフ・ムーン・ケイ三日月のような形をしたカリブ海に浮かぶプライベート・アイランドは、船会社の「プライベート・アイランド」ランキングでも常にトップ!

ホーランドの客船は世界一周クルーズをはじめ、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなど世界各国をめぐっています。その中で根強い人気を誇るのがアラスカやカリブ海、パナマ運河、そしてヨーロッパなどでしょうか。








アラスカ有名な氷河のある湾には客船数の制限があるが、ホーランドの客船は多くの氷河を見られる確率が高い
アラスカは、1980年代にアラスカの旅行関連の会社「ウエスト・ツアーズ」を買収したため、専用列車やバス、ホテルの手配や、バリエーション豊かな寄港地ツアー作りが可能です。 カリブ海は「ハーフムーン・ケイ」と呼ばれる、白浜の美しいプライベート・アイランドを所有していて、基本的にホーランドのクルーズでしか、訪れることができません。このプライベート・アイランドに行ってみたくて乗船したという乗客も多いのです。

ハーフムーン・ケイハーフムーン・ケイの周りは本当に真っ青な海!




ハーフムーン・ケイでは、美しい浜辺にあるプライベートのカバナでのんびりしたり、シュノーケリングやハイキング、乗馬などもできます。ランチは陽気なスチームドラムを聴きながら、バーベキュー。もちろん、バーやショッピングも楽しめます。 一方、ヨーロッパクルーズは、もともとオランダで創業された会社ゆえに、しっとりとエリアにマッチすると同時に、10日以上の長いクルーズが多いので、地中海やエーゲ海、バルト海、北欧などをしっかりとめぐることができると定評があります。




会社の歴史 135年の歴史を持つ老舗船会社

ウエイター食後には昔ながらの制服を着たクルーがダイニングの出口でお口直しのミントやチョコをくれる

ホーランド・アメリカ・ラインは、1873年に「ネザーランド・アメリカ・スチームシップ・カンパニー」として、オランダで創業しました。 ヨーロッパとアメリカの大西洋航路を結び、移民を運んだり、当時植民地であったインドネシアから香料を運んだりしました。その後、客船事業に転向し、1989年にカーニバル・コーポレーションの傘下に入りました。 とはいえ、オフィサーや各セクションのマネージャーはオランダ人、ウエイターやキャビン・スチュワードはインドネシア人が多く、創業当時の面影を今も色濃く残しています。
ハイティオランダの「ロイヤル・ダッチ・ハイ・ティー」。英国風やインドネシア風のアフタヌーンティの日もある






フィリピンクルーたちよりもちょっとシャイや雰囲気を持つインドネシア人クルーが船内をより、やわらかい、落ち着いた雰囲気にしてくれています。 午後のアフタヌーンティも、オランダの「ロイヤル・ダッチ・ハイ・ティー」や「インドネシアン・ティ&コーヒー」がテーマの日もがあります。 ディナーも「ダッチ・デイナー」の日はオランダの伝統的な帽子をもらい、それを被ってディナーを食べる日も(メニューにはオランダの伝統的な料理もあります)。



これが特徴! 洋上に浮かぶ、豪華な美術館

アトリウムどの客船にも中央のアトリウムには重厚で豪華なオブジェが設置されている

ホーランド・アメリカ・ラインの特徴は、船内装飾にもあります。「洋上の美術館」と呼ばれるほど、アンティーク美術品が至るところに展示されています。 まず、船中央のアトリウムは、他社の客船のように3~5層吹き抜けのように派手な作りではありませんが、すべての客船のアトリウムには重厚で大きなオブジェが飾られています。 美術品の数々は、大航海時代から世界の海をめぐり、各国の歴史美術品を買い付けていたオランダの歴史を彷彿とさせてくれるものばかり。
アート船内の美術品を見て回るだけでも数日楽しめる







また当時の帆船の絵画や航海器具なども飾られていて、美術品だけでも1隻に3億円がかけられていると言われています。 インテリアも真鍮や濃い色の絨毯などが使われているので、全体に重厚感があり、独特の空気感を持っています。 どの船も統一された雰囲気を持っていますが、それぞれに違う内装や美術品なので、わざわざ違う船に乗ってみたり、反対にお気に入りの船に乗り続けたりする乗客が多いのも特徴です。



知っているともっと楽しい! お皿だけで250ドル?! ブルガリの皿でいただくお料理

ソダミン氏ソダミン氏がマスターシェフに就任してから料理の評価はさらに上がった(写真提供/ホーランド・アメリカ・ライン。以下同)

ホーランドでは、客船業界のスターシェフ、ルーディ・ソダミン氏がマスターシェフであり、料理の監修をすべて行っています。 若くして、高級客船のシェフに抜擢され、それ以来、客船の世界で活躍してきたソダミン氏。船内では、美しいオリジナルの料理写真集を購入することもできます。 通常のダイニングでも毎日のコースにソダミン氏オリジナルのメニューが数品用意されています。










食事特別レストラン「ピナクル・グリル」の料理。皿やグラスにもこだわりが
とはいえ、ぜひ体験してみたいのは、予約制の有料レストラン「ピナクル・グリル」(1名のチャージ30ドル)。繊細な味と美しいプレゼンテーションの料理が前菜からデザートまで提供されます。 メイン料理は、セレクトされた肉やシーフードを選び、希望の料理法をリクエストすることもできます。神戸牛や新鮮なロブスターなど。また特別デザートとして、アイスクリームをフランべさせた「ベイクド・アラスカ」の“一人分”もオーダーすることができます。 ワイン雑誌「Wine Spectator」誌が最高級と評価したラインナップを揃え、ワイングラスはリーデル、皿には250ドルのブルガリのものを使用しています。 ワインの香りや味を十分に引き出すためにさまざまな種類が揃うリーデルのグラス、そしてナプキンなどのリネンは最高級のフレッティ社のものというこだわりなのです。





食べるだけじゃ、もの足りない?! そんな方も大歓迎です!

デモキッチンキュリナリー・アート・センターと呼ばれる料理デモや料理教室が開かれる専門のスペース

ホーランドには、食べるだけでなく、「料理を学ぶ、料理を作る」という楽しみもあります。
キュリナリー・アート・センター(The Culinary Arts Center)と呼ばれる、本格的なキッチンが設置された会場が設置されているのです。






料理教室本格的な料理教室で、料理が学べる!
同センターでは、頻繁にシェフが料理のデモンストレーションが開催されます。ホーランドでは、さまざまなゲストシェフが招かれて乗船しているので、憧れのシェフから講習を受けることもあります。

英語ですが、どのシェフがいつどのクルーズに乗るかのゲストシェフ・スケジュールは、こちらから確認できます。

デモンストレーションだけでなく、本格的な指導も受けられる料理教室もあるので、お料理好きにもたまらない船かもしれません。


知っているともっと楽しい! その2 細やかな気づかいがプレミアム!

枕シーツもマットレスも最高級の品質のもの。夜は枕元にチョコレート
プレミアム客船としての質を高めるために、「シグネチャー・オブ・エクセレンス」と名付けたプロジェクトを全船に施したホーランド。
施設、食事、サービス、船内プログラムなどのサービスの向上のために260億円以上をかけたのです。
客室ならベッドのマットレスや、着心地のよいバスローブ、有名サロンのアメニティ、全員に配られるトートバック、毎日補充されるフルーツなどに表されています。

クルーたち新サービスには、形に見えないクルーに対しての新しい教育システムも含まれていた







朝のルームサービスもオムレツなどの温かいメニューが無料だったり、バスタブのついた客室が多いのも、この船の魅力です。
船内プログラムも、パソコン、デジカメ、料理、テーブルセッティングの教室など実にバリエーションが豊か。上質な乗客が求める楽しみをいつも提供しているのです。
ラウンジ通路にあるラウンジも帆船の絵画が飾られ、落ち着いた雰囲気
長めのクルーズであれば、女性のダンスのお相手をする男性のダンスホストも乗船します。
また、「1人旅だけどクルーズ料金を抑えたい」という人には、同じ条件の希望者がいれば、相部屋を提供してくれるシステムもあります。


ラウンジスイート客室の乗客がいつでも利用できる「ネプチューン・ラウンジ」




スイートルームの乗客は、コンシェルジュが常駐する「ネプチューン・ラウンジ」を利用することができます。好きな時に軽食やドリンクがいただけたり、コンシェルジュがプライベートなパーティや寄港地ツアーのセッティングの相談に応じてくれます。
クルーズ料金を抑えたい一人旅の乗客からスイートの乗客のリクエストまで、それぞれの乗客に対応しようという姿勢がうれしいですね。

海乗馬ホーランドのプライベート・アイランドで体験できる海乗馬

船内では、オランダとアジアの文化がミックスした独特の落ち着いた船旅を楽しむ。
一方で、寄港地では、プライベート・アイランドで体験できる、海乗馬を体験する!という「静と動」両方の楽しみを満喫できるのがこの船です。


プレミアム客船のドレスコードは かなり格調高し!

ディナーフォーマルの日のディナーはタキシード率も高い
プレミアム客船のドレスコードはかなりドレスアップ度が高くなります。
フォーマルの日のタキシード率も70%くらい、インフォーマルも男性はきちんとダークスーツなどを着ています。できれば、タキシードを持参したほうが楽しめる船かもしれません。

ダッチ・ナイトオランダの伝統的な帽子をもらって、それを見に着けながらオランダの伝統料理を!





乗客の年齢が若干高いので、みなさん服装には気を遣うのでしょう。女性は、華やかというよりも、質のよいロングドレスをフォーマルの日は着ています。
カジュアルの日も、ちょっとしたレストランに出かけるくらいの服装が多いので、カジュアルすぎる服装はディナー時には控えましょう。


図書館ライブラリーが充実なのもさすがプレミアム&長いクルーズが多い客船
ユニークなのは「ダッチ・ナイト」。この日は、乗客全員が、オランダの伝統的な帽子をもらい、それを被ってディナーを食べるのです。
メニューにはオランダの伝統的な料理も加わり、通常のクルーズではなかなかできない体験が味わえます。
アートふとした場所にこんな立体アートも飾られている






カリブ海やアラスカなど、1週間ほどの気軽なクルーズは、クルーズ初心者も多いので、若干カジュアルでも大丈夫です。
初クルーズや英語で不安な方も安心して乗船できるように、日本人コーディネーターが乗船しているクルーズもあります。
しっとりとしつつも、ちょっとワンランク上の、さらにちょっと個性的なクルーズを体験してみたい方にはお勧めのクルーズラインです。



ホーランド・アメリカ・ラインについての問い合わせ

日本総代理店 オーバーシーズトラベル クルーズ事業部
TEL 03-6226-4622 FAX 03-6226-4083
LinkIconhttp://www.vacation-ota.co.jp/holland/index.html