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ノーベル賞を船旅で満喫しよう

バルト海クルーズなら、ノーベル賞を身近に体験できる


ノーベル賞の晩餐会が行われるストックホルムの市庁舎からの眺め。受賞者は晴れやかな気分でこの景色を眺めることに
誰もが知っていて、世界中の注目を浴びる「ノーベル賞」。2008年は、物理学賞に、南部陽一郎氏、小林誠氏、益川敏英氏、また化学賞には、下村脩氏と、4名の日本人が受賞し、おおいに盛り上がっています。

もちろん誰もが取れる賞ではないので、“興味はあるけれど、身近ではない話”と思いがち。しかし、今人気のバルト海クルーズに行けば、さまざまなノーベル賞を身近に体験することができるのです。

ノルウェーのオスロでは、授賞式会場見学、スウェーデンのストックホルムでは、ノーベル賞博物館を見たり、ノーベル・パフェ、授賞式と同じ晩餐会の食事をいただくこともできるのです。夏がベストシーズンのバルト海クルーズで“ノーベル賞をテーマにめぐる”という自分なりのプランを立ててみても面白いかもしれません。

ノーベル賞の選考と受賞式はなぜスウェーデンであるの?


賞の提唱者アルフレッド・ノーベル
まずは、ノーベル賞について基本的なことをおさらいです。そもそも、なぜノーベル賞のプロジェクトはスウェーデンを中心に進められているのでしょうか。

ノーベル賞の提唱者、アルフレッド・ノーベル(Alfred Nobel, 1833年10月21日 - 1896年12月10日)はスウェーデンのストックホルム生まれ。ダイナマイトの発明で知られる化学者であり、実業家です。

ダイナマイトの発明や生産、武器製造業によって莫大な富を築き上げました。しかし、最期に書かれた遺言状には、遺産を使って賞を作り、科学技術、文学、平和など合計5部門に貢献した人物に賞を贈るように記載されていたのです。

最終的にノーベル財団が設立され、1901年から「ノーベル賞」と名付けられた賞が始まり、現在も世界で最も権威のある賞として、毎年世間を沸かせています。

選考は物理学賞、化学賞、経済学賞の3部門についてはスウェーデン科学アカデミーが、生理学・医学賞はカロリンスカ研究所が、平和賞はノルウェー国会が、文学賞はスウェーデン・アカデミーがそれぞれ行っています。

受賞者へは賞状とメダルと賞金が与えられますが、この賞金の原資は、ノーベルの遺産を、その遺言に基づいてノーベル財団が運営しています。

受賞式はクルーズの人気寄港地2カ所で!


オスロの市庁舎の中。このフロアで平和賞の授賞式が行われる
ノーベル賞の授賞式は、ノーベルの命日である12月10日に、平和賞を除く5部門はストックホルム(スウェーデン)の市庁舎で行われます。5部門の中には経済学賞が含まれますが、この賞は別名、「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞」(1969年から授賞)と呼ばれ、その原資はスウェーデン中央銀行の基金からのものなので、厳密にはノーベル賞には含めていません。

平和賞の授賞式はオスロ(ノルウェー)の市庁舎で行われます。なぜ平和賞のみ、ノルウェー国会が選考、授賞式を行うか、ちょっと不思議ですね。これは、ノーベルの遺言によるものですが、その理由に関しては、定説はなく、当時スウェーデンが周辺の国々に侵略戦争を行ったため、新しくできたばかりの国のノルウェーに平和賞の授賞式を任せたとも言われています。

スウェーデンのストックホルムもノルウェーのオスロもバルト海クルーズでは、多くの客船が立ち寄るので、両方の都市で、ノーベル賞について触れることができるのです。

ちなみに両都市で行われる授賞式では、受賞者に賞金の小切手、賞状、メダルがそれぞれ贈られます。その後、晩餐会や「ノーベル・レクチャー」と呼ばれる記念講演を行うのが通例となっています。

ノーベル平和賞受賞者をバーチャル体験


オスロの市庁舎
では、バルト海クルーズでノルウェーのオスロに寄港したときにめぐりたい、ノーベル賞に関連する場所を紹介します。

客船ターミナルから車で10分弱で、小型ボートや近距離フェリーが出港する、オスロ市庁舎前の小さな港に到着します。港の前は芝生や噴水があり、市民の憩いの場になっています。正面にある市庁舎こそが、ノーベル平和賞の授賞式が行われる会場。夏場は40ノルウェークローネ(約540円/2008年10月現在)で、見学することもできます(冬場は無料!)。


市庁舎の2階からの眺め。ゴア氏もこの景色を見た?
授賞式会場となるのは、1階の大広間。天井が高く床は大理石です。3方の壁には壁画が描かれ、ヨーロッパ最大といわれる油絵(24×12.6メートル)もかけられています。通常はがらんとしたホールですが、授賞式の写真も飾られているので、その華やかさを想像して楽しみましょう。2階のさまざまな部屋も見学できます。





以前は婚約届けを出す部屋だったところにはムンクの絵画も
ムンクの絵画 「人生」が飾られた部屋や議会用の部屋も見学することができます。323人のノルウェー人アーティストの作品が飾られていることで有名なので、絵画だけでも見応えがあります。2階の窓からは港が眺められ、「受賞者もこの景色を眺めているのかな」と感慨に浸ることもできます。


ノーベル平和センターの外観
市庁舎の右横には、2005年にオープンした「ノーベル平和センター」があります。1989年まで使われていた旧オスロ西駅の建物を利用したものです。


工夫を凝らした展示で楽しみながらノーベル平和賞を学べる



入場料は80ノルウェークローネ(約1080円)ですが、受賞者のドキュメンタリー映画や、インタラクティブな仕掛けの展示が多く、楽しみながらノーベル平和賞について学ぶことができます。

スウェーデンでノーベル賞を学ぼう!


王宮のすぐ近くにあるノーベル博物館。カフェもあるので気軽に入ろう
次はいよいよスウェーデンのストックホルムへ。まずは市街でも宮殿やお店、レストランがひしめくガムラ・スタン地区にある「ノーベル博物館」でノーベル賞について学びましょう。

入場料は60スウェーデンクローナ(約712円)。ノーベル賞の歴史や歴代受賞者に関するビデオや写真を見ることができます。

750人を超えるノーベル賞受賞者の顔写真が天井をぐるぐると回っていたり、キュリー夫人の研究室や牢獄を去るネルソン・マンデラ氏のドキュメンタリー映画を見ることもできます。「ノーベル賞がほしい!」と送られてきた“珍研究”なども展示され、ユニークです。


博物館といえ、スタイリッシュに楽しめる造り

ぜひ食べたいメダル付きのアイスクリーム!
博物館内には、カフェ・サティアというカフェが併設されていて、ノーベル賞の晩餐会で食べられる「ノーベル・アイスクリーム」(チョコレートのメダル付き!)もいただくことができます。








カフェの椅子には受賞者のサインが
カフェ・サティアの椅子の裏には、受賞者たちのサインがあるので、こっそりのぞいてみるのもいいですね。

晩餐会と同じディナーが食べられる!

ハイライトは晩餐会が行われるストックホルム市庁舎です。北欧中世的な赤レンガの市庁舎はまるで宮殿のようです。60スウェーデンクローナ(約712円)のガイド付きツアーであれば、内部見学ができます。1900万枚の金箔モザイクで飾られた大広間はノーベル賞受賞パーティーでの舞踏会に使われます。


重厚感たっぷりの市庁舎で晩餐会が行われる
見るだけでも豪華ですが、せっかくならば晩餐会と同じディナーをぜひ味わいましょう。毎年ノーベル賞晩餐会の料理を担当しているのが、市庁舎にあるレストラン「 スタッスヒュ-ス・シェラン」(ホームページは英語のみ)。スウェーデン料理もメニューにありますが、せっかくならば「ノーベル賞晩餐会の再現ディナー」を(要予約)。それも営業日5日前以上に予約すれば、ノーベル賞が始まった1905年以降の、お好きな年の再現メニューをリクエストできます(1名分1500スウェーデンクローナ=約1万8500円)ほど。2008年に日本人受賞者がいただくメニューをぜひいただいてみたいですね。


市庁舎の横にあるレストラン。予約すれば晩餐会と同じメニューがいただける
レストランは市庁舎の地下にあり(晩餐会の会場とは違います)、意外に入りやすい雰囲気です。ガイドも夕方に市庁舎を訪れて思わず食事したくなりましたが、あまりにもカジュアルな服装で行ったので、諦めました。コースのお料理を出しているので、少しおしゃれして行ったほうがよさそうです。

ディナーをいただくには、ストックホルムに1泊停泊するクルーズかストックホルム発着のクルーズを選び、レストランの予約も早めに入れておくことをお勧めします。メニューや連絡先は「 スタッスヒュ-ス・シェラン」(Stadshus kallaren)の公式サイトにあります(英語のみ)。


ノーベル賞受賞者の定宿、グランド・ホテル
もしクルーズがストックホルム発着なら、前泊か後泊をストックホルムの「グランド・ホテル」で。1874年創業のこのホテルはノーベル賞受賞者および関係者が授賞式前後に宿泊するホテルです。王宮を正面に望み、水面に歴史ある姿を映しています。同ホテル内レストラン「カフェ・ヴェランダ」では、スウェーデンの伝統的な「スモーガスボード」(ビュッフェ形式の食事)がいただけるので、こちらもぜひお勧めです。

街や歴史、自然などさまざまな楽しみ方ができるバルト海クルーズですが、「ノーベル賞」をテーマにした旅としても、なかなか面白いものになりそうです。

なんといっても、北欧の国々を飛行機や陸移動なくめぐれるのは、バルト海クルーズの最大の魅力。ぜひ、来年の夏はバルト海クルーズで、ノーベル賞のバーチャル体験をどうぞ。

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